焼き物の町として知られる佐賀県有田町で29日、ゴールデンウイーク恒例の「有田陶器市」が始まった。好天の下、鮮やかに絵付けされた焼き物を手に取る買い物客でにぎわった。5月5日まで。
JR佐世保線の有田―上有田駅間の約4キロの通り沿いに約500店が出店。通常よりも安値で販売する窯元が多く、半額以下で売り出している店も。額に汗を浮かべながら食器や花瓶をじっくり品定めし、値引き交渉する客の姿もみられた。
熊本県阿蘇市から家族で訪れた蔵原愛さん(35)は買い物袋を両手に抱え「一度にいろいろな窯元を見ることができるので、毎年来ている。買った食器を早く使ってみたい」と笑顔を見せた。
陶器市は今年で112回目。主催の有田商工会議所は期間中、約130万人の来客を見込んでいる。〔共同〕