愛知県の災害拠点病院に指定されている藤田保健衛生大学病院(愛知県豊明市)は29日、5月7日にオープンする新棟を報道陣などに公開した。18床ある集中治療室(ICU)や手術室10室を設けた。国内最大級というリハビリ施設も備えた。日々の救急患者だけでなく、大地震など災害時に被災者を受け入れる態勢を強化した。
新棟は地上13階、地下1階建てで、延べ床面積は約5万1千平方メートル。屋上に備えたヘリポートから救急救命室(ER)までエレベーターで行きやすくし、迅速に治療にあたれるようにした。
非常用電源の発電能力は既存設備の2倍に増強し、災害時に停電しても治療を継続しやすくした。
同病院を運営している学校法人「藤田学園」の小野雄一郎理事長は挨拶で「基幹災害拠点病院として機能を強化した」と話した。