【ニューヨーク=蔭山道子】米クレジットカード大手マスターカードが29日発表した1~3月期決算は、純利益が前年同期比17%増の10億2000万ドル(約1200億円)だった。売上高に相当する純収入は同3%増の22億3000万ドルだった。カード保有者の決済利用件数が世界的に伸びて、手数料収入が増えた。税関連などの費用減少が重なり、2ケタ増益となった。
純利益は市場予想を上回ったが、純収入は市場予想を下回った。
ドル高は重荷となった。為替変動の影響を除くと純利益は24%増、純収入は8%の増加だった。同社が取り扱う決済の6割強は、米国外でのカード利用による。アジェイ・バンガ最高経営責任者(CEO)は、特にユーロとブラジルレアルに対するドル高が響いたと説明した。