【NQNニューヨーク=岩切清司】大手格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは29日、ギリシャ国債の格付けを「Caa1」から「Caa2」(トリプルCに相当)へ1段階引き下げたと発表した。同社は2月6日時点で引き下げ方向で見直すとしており、今回正式に決定した。
引き下げ理由についてムーディーズは、ギリシャが債務返済を控えるなかで「(欧州連合などと)支援の合意に到達できるか非常に不透明」と指摘。格付け見通しを「ネガティブ」としたのは、同国の経済や金融、政治リスクが下振れ方向に傾いている点を反映させたとしている。