2日午後3時10分ごろ、千葉県山武市の県立蓮沼海浜公園で、ゴンドラ型遊具が落下し、乗っていた茨城県かすみがうら市の母親(41)が肋骨を折るなどし、女児(3)も全身打撲のけがをした。県警山武署が業務上過失傷害の疑いもあるとみて事故原因を調べている。
署などによると、事故が起きたのは「スカイパイレーツ」という2人乗りの遊具で、全5台のゴンドラが約4メートルの高さで全長約180メートルのコースを水平に周回する。つるす支柱が折れ、ゴンドラごと地面へ落下した。落下したのは芝生の上だった。
ゴールデンウイーク中で通常より入場者は多かったが、事故当時、遊具に乗っていたのは親子だけだった。
公園を運営管理する千葉県レクリエーション都市開発は2日夜に会見し、池田信満社長が「あってはならない事故。多くのお客さまに迷惑をお掛けし申し訳ない」と陳謝した。3日に全遊具の運転を中止し、点検整備するとしている。
公園によると、3月上旬に遊具を業者が点検しており、その後も毎日、公園のスタッフが目視などで安全確認をしていた。公園では4月にも2度、ジェットコースターが運転中に緊急停止する不具合が生じていたという。〔共同〕