国立がん研究センターは2日までに、2015年に新しくがんと診断される人の数(罹患=りかん=数)は98万2100人、がんで死亡する人は37万900人とする予測を発表した。
予測は昨年に続き2回目で、がんと診断される人は昨年より約10万人増えるとの結果になった。同センターは高齢化が進むほか、がん患者の情報の登録精度が向上したことが理由とみている。
診断される人で最も多いのは大腸がんの13万5800人。2位は肺がん、3位は胃がんだった。男性は前立腺がん、胃がん、肺がんの順に、女性は乳がん、大腸がん、肺がんの順に多かった。
死亡する人は肺がんの7万7200人が最も多く、2位は大腸がん、3位は胃がんだった。診断される人も死亡する人も胃がんの順位が下がった。
同センターは、1975年以降のがん患者の統計データなどを基に、ことしの予測を算出した。〔共同〕