【NQNニューヨーク=大石祥代】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比142ドル20セント(0.8%)安の1万7928ドル20セントだった。米景気の減速を意識した売りが優勢となり、ダウ平均は下げ幅を164ドルまで広げる場面があった。
米商務省が発表した3月の米貿易収支では、赤字額が約6年半ぶりの大きさとなった。大幅な貿易赤字を受けて、民間金融機関は相次いで1~3月期の米実質国内総生産/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5EAEAE4E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(GDP)改定値が速報段階(前期比年率0.2%増)から下方修正され、マイナスに陥ると予想。米景気の減速が改めて意識されて米株式の売りにつながった。
アップルなど大型ハイテク株の一角が大きく下げたことも相場の重荷となった。アップルの下落率はダウ平均を構成する銘柄の中で最も大きかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は3営業日ぶりに大幅反落。前日比77.602ポイント(1.5%)安の4939.327で終え、4月17日以来およそ3週ぶりの安値を付けた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落した。「公益事業」の下落率が最も大きかったほか、「電気通信サービス」や「IT(情報技術)」なども下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億9000万株(同)だった。
個別銘柄では、5日発表した四半期決算/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE3EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXで最終赤字が前年よりも拡大した通信のスプリントが大幅安。四半期決算が増収増益だった映画・娯楽のウォルト・ディズニーも相場全体の下げにつれて売りが優勢となった。四半期決算が減益だった食品のケロッグも売られたほか、ホームセンターのホーム・デポや化学のデュポンなども下げた。
一方で、クラウドのセールスフォース・ドットコムが上昇した。一部報道でマイクロソフトが同社の買収を検討していると伝わり、思惑的な買いが広がった。四半期決算が増益だったインターコンチネンタル取引所/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE4E6E4E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(ICE)が大きく上げたほか、クレジットカードのビザも買われた。