米アップル社はこのほど、中国でECサイト「京東商城」が開催する「618セール」に初めて参加すると発表し、iPhone(アイフォーン)の全ラインナップが実質最大約20%オフになるとした。華為(ファーウェイ)はすぐにアップルを正面から迎え撃つと決め、3日には、低価格モデルには聯発科技股フン有限公司(フンはにんべんに分)が開発した天璣(Dimensity)800チップを搭載し、高級モデルにはファーウェイの旗艦チップの麒麟990を搭載した、「栄耀Play4」シリーズのスマートフォンを発売し、アップルとの「618の戦い」の火ぶたを切った。
最近、中国国内で消費が回復しているのにともない、5Gスマホはまもなく始まる618セールで多くの消費者が購入予定の人気商品になっている。
中国携帯メーカーの最大のライバルであるアップルは、今年初めて公式値下げという「出血大サービス」をひっさげて中国の618セールに初参戦する。今年はアップルの天猫(Tmall)公式旗艦店でiPhone全ラインが複数店舗での購入額が一定額を超えると割引きになるサービスの対象になり、その場で使える150元(1元は約15.4円)の優待券ももらえ、全ラインが実質最大20%オフになる。
中国携帯メーカーのリーディングカンパニーとしてのファーウェイも、アップルへの対抗に力を入れる。
ファーウェイは今月1日に「暢享Z」シリーズの5Gスマホを発売したばかりで、今度は傘下ブランド「栄耀」も最新機種を打ち出してiPhoneを迎え撃つ。
3日には「栄耀Play4」シリーズ5Gスマホが発売された。海外の製品と異なり、ファーウェイの最新機種はより中国の消費者に親しみ安いものになっている。
ファーウェイは最近、新型コロナウイルス感染症の研究に焦点を当てて積み上げてきた最新の科学技術成果を「象牙の塔」から解き放って初の民間化を実現し、「栄耀Play4」シリーズの業界初の赤外線温度計付き5Gスマホを発売した。
ファーウェイのイノベーションではスマホで初めて体温測定と物体の温度測定機能を実現した。「栄耀Play4 Pro」赤外線温度計付きモデルには赤外線温度計が搭載され、赤外線エネルギーの吸収量によって対象の温度を測定する。
栄耀アルゴリズムチームはスマホの特徴について、「実際のサーマルモデルに合わせ、専門的なキャリブレーション(調整)アルゴリズムによってさまざまなシーンでの温度測定の正確さを保証する」と説明した。
日常生活の中で、「栄耀Play4 Pro」の赤外線温度計機能は、リアルタイムで体温を計り、ユーザーの健康を見守るだけでなく、各種物体の温度も測定することができ、たとえば水の温度も測れる。非接触型赤外線測定方式は人もモノも測定でき、測定範囲は-20℃~100℃。
アップルによりよく全方位的に対抗するため、「栄耀Play4」シリーズには種類の異なるチップが搭載された。「Play4」には聯発科技の天璣(Dimensity)800チップシリーズの「5G SoCチップ」を搭載したほか、ベイパーチャンバー(VC)冷却システム、4300ミリアンペア(mA)バッテリー、22.5ワット(W)急速充電などのスペックを搭載し、価格は1799元からとなっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年6月5日