【シリコンバレー=藤田満美子】クーポン共同購入サイトの米グルーポンが5日に発表した1~3月期決算は、売上高が前年同期比3%増の7億5035万ドル(約900億円)だった。ドル高の影響で米国外の売り上げが伸び悩んだが、主力の北米市場が堅調で全体をけん引した。最終損益は1427万ドルの赤字で、前年同期の3779万ドルから赤字幅が縮小した。
特別要因を除いた実質1株損益は0.03ドルの黒字(前年同期は0.01ドルの赤字)となり、市場の事前予想(0.01ドルの黒字)を上回った。ただ、売上高が予測に届かず、4~6月期の業績についても慎重な見通しを示したことを受け、5日の米株式市場の時間外取引でグルーポンの株価は一時、同日終値比で2%超下落した。
地域別の売上高は北米が11%増の4億7988万ドル、欧州・中東・アフリカが6%減の2億1622万ドル、その他の地域が18%減の5425万ドルだった。
アナリスト向け電話会見でエリック・レフコフスキー最高経営責任者(CEO)は「モバイル端末を使った電子商取引市場を通じて地元のビジネスを(消費者と)つなげるというミッションは順調に進んでいる」と強調した。これまでに約1億500万人がグルーポンのモバイル端末向けアプリをダウンロードした。