スロベニアを訪問中の米国のポンペオ国務長官が、「ネットワーク浄化」に言及したことについて、中国外交部(外務省)の趙立堅報道官は14日、「米国は、インターネットによる情報窃盗の面では、汚点まみれだ。『ネットワークの浄化』に言及するなど、滑稽だ。国際社会が米国の個別の政治家の本当の姿を見抜くことができると信じている。米国が他の国の5Gネットワーク建設連携に干渉する覇権的やり方には反対する」と語った。新華社が報じた。
同日の定例記者会見で、記者の「報道によると、ポンペオ国務長官はスロベニア訪問期間中、スロベニアの外務大臣と、安全な5Gネットワークの確保に関する宣言に調印した。ポンペオ国務長官はツイッターで、『これは、我々が国民のプライバシーと個人の自由を保護するための共同の約束だ』と綴った。ポンペオ国務長官は最近、チェコを訪問した際にも、『クリーンなネットワーク』の共同建設に言及した。これに関する中国の見方は?」との質問に、趙報道官は、「ポンペオ国務長官が、『クリーンなネットワーク』を建設すると口々に言っているが、彼はまず、『なぜ、『プリズム』暴露事件や『イクエーション・グループ』、通信傍受システム『エシュロン』のようなインターネット上のスパイ活動の背後に米国の影があるのか?米国の情報当局は、なぜ24時間態勢で、世界のスマホ、インターネットに接続しているパソコンを監視したり、同盟国の指導者の携帯を十数年にわたり盗聴したりしているのか?』という質問に答えなければならない。これらはハッカー帝国がすることだ」と非難した。
そして、「米国はインターネットによる情報窃盗の面では、汚点まみれだ。それなのに、国務長官が『クリーンなネットワーク』に言及できるとは、あまりに滑稽で、笑えてくる」と語った。
さらに、「米国の一部の人が言及するいわゆる『国民のプライバシーや個人の自由を保護する』というのは、見かけだけもっともらしい言い訳にすぎない。他の国の5G建設に干渉したり、米国から華為(ファーウェイ)を排除する計画に同調するよう、同盟国に対して堂々と圧力をかけたりするなど、米国の一部の政治家は、中国企業が5Gの分野で先頭を走り優位になるのを妨げている。そして、国家の力を利用し、圧力をかけるためなら手段を選ばない。彼らがほしいのは、『クリーンなネットワーク』ではなく、『米国ネットワーク』、『5Gの安全なネットワーク』ではなく、『米国が監視できるネットワーク』で、『個人のプライバシーや自由を保護する』のではなく、『米国のデジタル覇権』を強化したいだけだ」と指摘した。
その他、「グローバル化の時代である今、5G開発は各国が共に話し合い、共に建設し、共に分かち合わなければならない。5G問題を政治化し、グループを作ろうとするやり方は、5Gの発展の妨げになる。そして、公平な競争の原則に反し、国際社会の共同利益にもマッチしない。国際社会が米国の個別の政治家の本当の姿を見抜き、米国が他の国の5Gネットワーク建設連携に干渉する覇権的やり方に対して、『NO』と言うと信じている。そして、公平、公正、開放的で、差別のないビジネス環境が守られると信じている」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年8月15日