財務省は8日、国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が2015年3月末時点で1053兆3572億円になったと発表した。4月1日時点の人口推計をもとに単純計算すると、国民1人当たり約830万円の借金を抱えていることになる。
昨年12月末からの3カ月間でみると23兆4366億円増加した。政府短期証券の残高増が響いた。前年度末と比べると28兆4003億円増だった。
「国の借金」のうち、国債は昨年末に比べ7兆2494億円増の881兆4847億円。政府短期証券は16兆4801億円増の116兆8883億円。一方、借入金は2928億円減の54兆9841億円だった。15年度末の「国の借金」の総額は1167兆円になる見込み。
併せて発表した3月末の政府保証債務残高の現在高は1兆2590億円減の43兆3984億円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕