10日午前2時ごろ、新潟県糸魚川市の沖合約300メートルでプレジャーボートが転覆し、乗っていた男性3人が投げ出された。第9管区海上保安本部(新潟)によると、1人は現場近くで救助されたが死亡し、別の1人は岸に泳ぎ着いて命に別条はない。残る船長の行方を捜索している。
海保によると、死亡したのは長野県飯田市の会社員、唐沢和信さん(66)。泳ぎ着いて無事だった同市の会社員、米山和司さん(42)や、ボートの船長で糸魚川市の小川勝洋さん(32)と一緒に、9日夕から沖合にある防波堤で釣りをした後、ボートに乗り込み、港へ戻る際に転覆した。
米山さんはクーラーボックスにつかまり携帯電話で118番し、その後岸に泳ぎ着いた。「波を受けて転覆した」と話しているという。海保によると、当時、現場付近の風速は10メートルほどだった。〔共同〕