【カトマンズ=共同】再び大きな地震に襲われたネパールの首都カトマンズでは13日、屋内での生活を避け、広場や公園などでのテント生活へ戻る人々が増えた。2度の大きな地震による衝撃で建物の安全性への懸念が一段と高まっている。
ネパール当局などによると、12日のマグニチュード(M)7.3の地震による死者は76人、負傷者は約2400人。隣国インド、中国チベット自治区の死亡者も合わせ94人が犠牲となった。
カトマンズ中心部の公園で12日夜から13日にかけて過ごした人は1万2千人以上。直前までは1500人程度に減っていたが、4月25日の大地震直後の規模まで再び増加した。市内各所にこうした動きが広がっている。
4月の大地震で傷んだ建物が崩落しやすくなっており、今回の地震で下敷きになった人が多くいた。カトマンズや近郊では多くの民家などが倒壊した。
当局は4月の大地震後、被災地域の建造物の安全性評価を実施していたが、都市開発省は13日から再度すべての建造物の安全確認をやり直す。