キリンビールは宮城県産のササニシキを副原料に使った限定商品のビール「一番搾り 仙台づくり」を発売した。仙台工場(仙台市)だけで製造する限定商品。県内の小売店向けに出荷し、仙台市内を中心に飲食店でも提供する。
副原料にササニシキを約10%使った。開発を担当した仙台工場の萱場英樹醸造長によると「宮城のササニシキはビールに最もふさわしい米。麦芽のうまみを保ちながらすっきりとした後味に仕上げた」という。350ミリリットル缶と500ミリリットルの中瓶の2種類で、中瓶換算で約134万本の販売を予定している。
仙台工場には18日から工場見学者用ホールに女川町の復興状況を発信するブースも設置された。同日開いた試飲会に出席した女川町の須田善明町長は「ビールと一緒に女川の地域産品も味わってほしい」と呼びかけた。