【シリコンバレー=兼松雄一郎】マーケティング支援大手の米セールスフォース・ドットコムが20日発表した2~4月期決算は、売上高が前年同期比23%増の15億1116万ドル(約1830億円)となった。最終損益は409万ドルの黒字と、前年同期の9691万ドルの赤字から回復した。ドル高による海外売上高の目減りはあったが、販売促進支援のクラウドサービスなどが好調で、高い売上高の伸びを維持した。
売上高、利益ともに市場予想を上回り、同社株は同日の時間外取引で買われ、同日の終値と比べ6%以上値上がりした。
電話会見でマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)は他のIT(情報技術)大手から買収されるとの噂については話題を変え、回答しなかった。買い手候補とされている独SAPについては「革新を生んでいない。倒すべき相手だ」と批判した。