【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アマゾン・ドット・コムは28日、ニューヨークやロサンゼルスなど米国の14都市で無料の即日配送を始めると発表した。早期配送・コンテンツ配信サービスの有料会員が対象だ。
在庫がある商品を35ドル(約4300円)以上、当日昼頃までに注文すればその日の午後9時までに荷物を受け取れる。アマゾンは米都市部で自前の即日配送網を築きつつある。
会員向けには35ドル以下の注文も5.99ドルで即日配送する。一部の祝日を除き土日も対応する。サンフランシスコ、ボストン、シアトルなどでも対応する。
国土が広大な米国では日本より物流の効率が悪い。アマゾンは無料配送の期間を2日以内としてきたが、物流拠点へのロボット導入などで業務を効率化している。都市近郊を中心に米国だけで物流拠点を50以上まで増やし、6千人以上の倉庫従業員を抱える。