沖縄県はラッキョウの皮を素早く簡単にむく装置を開発した。ラッキョウを筒状の皮むき器の内部に挿入し、圧縮空気を当てながら上方に引き上げると皮がむける。ラッキョウの集・出荷場や食品加工会社の作業効率を向上させて、安定的な出荷体制の構築につなげる。県内の企業が商品化を進めており、普及に向けて県も協力する考えだ。
装置はプラスチック製の皮むき器本体と空気を圧縮して送り込むコンプレッサーなどで構成する。県農業研究センターが開発し、2014年6月に「風圧による皮むき装置」として特許を出願している。
ラッキョウの太さが3センチメートル以下なら利用でき、皮むき作業は1個当たり4~8秒程度。人手だけで行う場合に比べて、作業時間はほぼ半分になるという。
沖縄では、ラッキョウは「島らっきょう」として親しまれ、塩漬けや天ぷらなどに調理されて食べられることが多い。