東日本大震災からの復興を願い、東北6県の祭りが集結する「東北六魂祭」が30日、秋田市で開幕した。好天の下、市内の大通りを約1350人の踊り手たちがパレードし、沿道に集まった観客から拍手や歓声が上がった。
東日本大震災からの復興を願う「東北六魂祭」が30日、秋田市で開幕。青森ねぶた祭も披露された=共同
六魂祭は2011年に仙台市で初めて開かれ今回で5回目。今年は初日に限ってパレードの時間を夜まで延長、秋田竿燈まつりの竿燈に明かりがともり、観客も一体となって「ドッコイショー」と声を掛けた。
青森ねぶた祭で実際に使われる高さ約5メートル、幅約9メートルの大型ねぶたも六魂祭に初登場し、迫力ある動きに沿道が沸いた。
長野市から来た主婦本間倍子さん(78)は「六つの祭りを一度に見る機会は初めて。リズムがよくて、東北の活気を感じた。また見に来たい」と興奮気味に話した。
これに先立つ午前中の開祭式では、参加者が震災犠牲者に黙とうをささげた。実行委員会は31日までの期間中、22万5千人の人出を見込んでいる。〔共同〕