官民ファンドの産業革新機構は12日、能見公一社長(69)が退任する方向で最終調整に入った。後任は民間出身者を充てる方向だ。2009年7月の発足時に就任して以来、3期6年の節目を迎えるため、人事の刷新をはかる。
早ければ12日中にも臨時取締役会を開き、決定する。既に大株主の政府と調整に入っている。
能見氏はあおぞら銀行会長などを経て、09年に革新機構社長に就任。ルネサスエレクトロニクスのような大型案件からベンチャー企業まで、多数の投資案件の事業価値向上に手腕を発揮してきた。革新機構は新体制下で、今後成長企業への支援を一段と強化する。