李克強総理は11月30日午後、上海協力機構（SCO）構成国政府首脳（首相）評議会の第19回会議に北京の人民大会堂で出席した。新華社が伝えた。

李総理は中国が新型コロナ対策と経済・社会発展の統合的計画において得た重大な戦略的成果を紹介し、次の段階のSCOの発展について以下を提案した。

（１）安全で安定した発展環境の構築に力を入れる。テロ対策合同演習と脱過激化協力を引き続き実施し、サイバーテロなど新たな試練に効果的に対処し、データセキュリティを共同で守る。アフガニスタンの民族和解プロセスを支持し、アフガニスタンが安定と発展を早期に実現する手助けをする。

（２）融合的発展の強固な基礎を固めることに力を入れる。開放的協力を堅持し、この地域の貿易と投資の自由化及び円滑化の水準を高める。「一帯一路」共同建設イニシアティブと各国の発展戦略の連携を深め、地域の質の高い相互接続を推進する。地域の「ファストトラック」及び「グリーンチャンネル」ネットワークをしっかりと建設し、農産物貿易を拡大する。

（３）科学技術革新の先導作用の発揮に力を入れる。デジタル経済協力の成長源の育成に力を入れ、オンライン経済を活用し、デジタル経済と実体経済の融合的発展を促進し、新産業と新業態を築き、連携して質の高い経済発展と「グリーン・リカバリー」を促進する。

（４）人々を中心とする協力理念の実践に力を入れる。健康、文化、スポーツ分野の協力に新たな空間を開拓し、ワクチンや医薬品の研究開発協力を加速する。中国は新型コロナウイルスワクチンの開発に成功し、実用化した後、これを世界の公共財として、ワクチンのアクセシビリティとアフォーダビリティの確保・向上に貢献する。（編集NA）

「人民網日本語版」2020年12月1日