「新型コロナウイルス感染症という試練を前に、上海協力機構(SCO)加盟国元首評議会の第20回会議(首脳会議)のビデオ形式での開催は、リスクと試練に連携して対処し、地域の国々の安全及び発展上の利益を共同で守ることを各国が非常に重視していることを十分に示すものだ」。パキスタン国立工科大学(NUST) 中国研究センターの副センター長を務めるZamir Awan氏は人民日報の取材に「各国が引き続き『上海精神』を発揚し、団結と協力を新型コロナの感染拡大に打ち勝つための最も力強い武器とし、ポストコロナ時代の各国の経済・社会発展に有利な条件を創造することを期待する」と述べた。
「中国は他国に先駆けて国内の感染拡大をしっかりと抑え込み、迅速な経済回復を実現したうえ、新型コロナとの闘いにおける国際協力を常に積極的に推し進め、世界が共に新型コロナと闘ううえで重要な貢献を果たしたのみならず、世界経済の回復を後押しするためにも積極的な役割を果たし、責任ある大国として物事を引き受ける姿を示した」。Awan氏は「現在もなお新型コロナは世界中で感染が拡大し、国際社会の抱える不安定化要因や不確定要素が増えており、SCO加盟国の団結と相互信頼の強化が過去のいかなる時期にも増して必要とされている」と指摘。「新型コロナとの闘いによって、人類運命共同体構築の必要性と切実性が一層浮き彫りにされた。各国は運命共同体意識を強化し、多国間主義を断固として守り、より緊密なSCO運命共同体を手を携えて構築し、SCOにさらに大きな協力の余地を切り開くべきだ」と述べた。
また、Awan氏は「SCOは創設以来、常に健全で安定した発展の勢いを保ち、地域の平和と安定の促進に重要な建設的役割を果たすだけでなく、実務協力のたゆまぬ拡大によって各国の民衆に利益をもたらしてきた。世界で最も面積が広く、人口の多い総合的地域機構であるSCOは、世界の平和と発展の促進においてさらに大きな潜在力を発揮するものと信じる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月9日