日本航空の男性機長(47)が飛行中に操縦室内で客室乗務員(CA)と写真を撮影していたことが12日、分かった。国土交通省は航空法で定められている操縦中の見張り義務を怠ったとして、日航に文書で厳重注意するとともに、再発防止策の報告を求めた。日航は機長を8日付で乗務停止処分とした。
日航によると、7日午前8時ごろ、札幌発大阪行き日航2000便ボーイング737(乗客乗員48人)が函館上空付近を飛行中、機長が女性客室乗務員を操縦席に座らせ、自分のスマートフォンで一緒に写真を撮った。
今年3月に起きたドイツ旅客機墜落を受け、日航は操縦室を常時2人にする態勢を導入。副操縦士がトイレに行ったため、代わりに客室乗務員が操縦室に入ったという。
日航によると、機長は「(客室乗務員が)操縦室に入る機会はあまりないので記念に撮影した。認識が甘かった」と話したという。