ラーメン店「日高屋」を運営するハイデイ日高の2015年3~5月期業績は、単独営業利益が前年同期比8%増の12億円前後になったようだ。3~5月期として過去最高を更新する。気温が高めだったのが追い風となり、冷やし中華など季節商品やアルコール類といったメニューが伸びた。工場の減価償却費などコストの減少も利益増に寄与した。
売上高は7%程度増えて90億円強だったとみられる。新規出店は6店と前年より減った半面、既存店売上高が2%伸びたのが大きい。競合他社より価格を抑えたメニューが人気で、客数が1%強伸びた。つまみ類やビールを強化して夜の「ちょい飲み」需要も取り込んだ。
例年より気温が高かった5月に、売れ筋のラーメンなどに比べて価格が高めの冷やし中華の販売が伸び、客単価を押し上げた。
コスト負担が軽くなったのも寄与した。採算を重視した出店戦略により開店費用が減少。13年に能力を増強した食材加工工場の償却負担も前年より少なくなった。コメなど一部食材の仕入れ価格が下がったのも追い風になった。
ハイデ日高は16年2月期の売上高を前期比7%増の369億円、営業利益は6%増の43億円と過去最高を見込む。26日に予定する3~5月期決算発表では通期見通しを据え置く公算が大きい。