【ブリュッセル＝森本学】欧州連合（ＥＵ）は25日、ブリュッセルで開幕した首脳会議で、地中海を渡り欧州入りを目指す不法移民や難民が急増している問題への対応策を協議した。イタリアとギリシャに到着する新たな難民４万人と、既に欧州域外で難民として暮らす２万人の計６万人を各国が自主的に分担し受け入れることで合意した。

受け入れを分担するのは、向こう２年間にイタリアとギリシャに到着する不法移民のうち、ＥＵとして保護が必要だと認定する難民。まず臨時措置として導入する。７月末までに詳細な制度設計を詰める。

欧州域外で暮らすシリア内戦などの難民２万人を域内に自主的に分担して受け入れて再定住させることでも合意した。