4日午後1時半ごろ、大分県別府市南畑の大分自動車道下り線で観光バスが横転した。乗客乗員14人がバスの中に閉じ込められたため、県警と消防がバスのフロントガラスを割って救出。県警高速隊によると、全員が骨折するなどの重軽傷を負い、病院に搬送された。
男性運転手(47)は「ブレーキをかけたが、かからずスリップした」と話しており、県警が詳しい状況を調べている。
運行していたのは日豊観光バス(大分市)。事故当時、現場は雨が降っており、高速隊はバスが単独でスリップして横転したとみている。現場は見通しがよく、片側2車線でほぼ直線だった。
観光バスは広島県坂町の自動車部品製造会社が社員旅行で使用。乗客は26歳から62歳までの広島、山口県に住む男女13人。宿泊地の別府市へ向かう途中だった。追い越し車線を走行していた男性が「事故でバスが倒れている」と110番した。〔共同〕