中国航天科技集団有限公司第五研究院が独自開発した中国の次世代有人宇宙船試験船が5日夜、海南文昌発射場から打ち上げられ順調に予定の軌道に乗った。これは中国有人宇宙事業が、広大なる宇宙の探査で新たな一歩を踏み出したことを示している。人民網が伝えた。
同試験船は今後数日にわたり、一連の新技術の検証を行う。軌道上飛行の完了後、中国の東風着陸場が制御により再突入・帰還させ、回収を行う。中国の有人宇宙ステーションの建設・運営、有人深宇宙探査に向けより堅固な基礎を築く。
新型宇宙船試験船の全体チーフデザイナーの楊慶氏は取材に、「次世代有人宇宙船の用途は多様で、近地球軌道で中国の宇宙ステーションの建設をサポートできるだけでなく、有人月面着陸などより遠く深い宇宙の探査の重責も担える。さらには人と貨物を運ぶ高い能力を持つ。これは中国の有人宇宙船の応用範囲と能力構造を大きく拡張する。次世代有人宇宙船は『宇宙バス』とも呼ぶべきだ。近地球軌道の任務で1度に6−7人の宇宙飛行士を送ることができる」と話した。
また次世代有人宇宙船は任務の需要に基づき、「宇宙バス」から「宇宙トラック」に変身する。宇宙ステーションに大量の物資を補給するか、宇宙技術者が宇宙ステーションで行った試験の試料を地球に持ち帰る。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月6日