東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町は4日、復興支援で訪れたボランティアらでつくる「南三陸応縁団」の初の交流イベントを東京都内の飲食店で開いた。参加者は地元の海産物を楽しみながら、あの日を振り返り復興への思いを重ねた。
応縁団は、支援者らとのつながりを継続させ、観光復興につなげようと町が設立。4月からインターネットで募集した団員は4日現在、県内外の約600人に上り、うち約100人がイベントに参加した。会場では地元産の生ウニや、特産のタコを使ったミートパスタなどが振る舞われたほか、スクリーンを使って復興の現状を報告した。
震災以降、定期的に町を訪れている横浜市の会社員、外山瑞さん(37)は「南三陸の海の幸は新鮮で魅力的。イベントを通じて町のことをもっと知って応援する人が増えると良い」と語った。
町によると、6月末までに延べ14万6千人以上のボランティアが訪れ、本年度中に団員登録3千人を目指している。〔共同〕