ホンダの八郷隆弘社長が6日、6月の社長就任後、初めて記者会見を開いた。北米、日本、中国など世界の6つの地域で自立した生産・販売体制を目指す「世界6極体制の進化」を掲げると同時に「ホンダらしい商品の開発」を進めると強調した。「強い志をもってチーム一丸で取り組みたい」とも語った。
八郷社長は6月17日に社長に就任した。前任の伊東孝紳相談役は「2016年度にグローバル600万台」の販売目標を掲げたが、生産体制の急拡大が大規模な品質問題につながり、計画を撤回した。八郷氏は販売台数などの数値目標は掲げず、「夢と感動を与えるクルマの開発を優先したい」と述べた。
世界6極体制について「生産の相互補完などにより柔軟な体制に進化させる」と説明。タカタ製エアバッグの品質問題に関して「迷惑をかけている。一刻も早い回収に取り組む」と謝罪した。