【NQNニューヨーク=神能淳志】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落した。終値は前日比212ドル33セント(1.2%)安の1万7402ドル33セントだった。中国の景気減速懸念や事実上の人民元/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE1E7EBE2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX切り下げを受け、国外での売上比率が大きい米企業の業績に対する不安が高まった。主要銘柄に売りがかさみ、ダウ平均は8営業日ぶりに反発した前日の上げ幅(241ドル)の大半を消した。
中国人民銀行(中央銀行/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E4E1EAE2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX)は11日、人民元売買の基準となる対ドルでの「基準値」を算出方法を変更すると発表し、基準値を2%近く切り下げた。新たな景気刺激策に踏み切ったことで、中国景気の先行き不透明感が改めて意識された。アジアや欧州の株価指数が軒並み下げたことも投資家心理を冷やした。
中国による通貨切り下げで、ドル高・人民元安が進めば同国で事業を展開する米企業の業績を圧迫するとの懸念も強まった。中国市場の成長が業績をけん引してきたアップルが5%超下げたほか、建機のキャタピラーや半導体のインテルなどが大幅安となり、ダウ平均を押し下げた。
中国景気への不透明感からニューヨーク原油先物相場は一時1バレル/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E1E4E3E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX42ドル台半ばと5カ月ぶりの安値を付けた。原油相場が下げの勢いを強める場面でエクソンモービルやシェブロンなど大手石油株に売りが増えたことも相場を下押しした。ダウ平均は下げ幅を262ドルまで広げる場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は反落し、前日比65.009ポイント(1.3%)安の5036.790で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち8業種が下落した。中国からの需要減退の影響を受けやすい「素材」の下落率が最も大きかったほか「IT(情報技術)」「資本財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX・サービス」なども下げた。一方で「公益事業」や「電気通信サービス」が上げた。
個別銘柄ではラベルプリンター大手のゼブラ・テクノロジーズが急落した。四半期決算/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE3EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXと併せて公表した7~9月期の業績見通しが市場予想を下回ったことが嫌気された。四半期決算で売上高が予想に届かなかったほか、一部事業を売却すると発表した情報セキュリティー/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E2E2E3E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXのシマンテックも売られた。
一方で、インターネット検索のグーグルが高い。10日に新会社「アルファベット」を設立して持ち株会社/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE7EAEBE2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX制に移行すると発表。事業の開示が進むとの期待や経営の効率化を期待した買いが入った。日本の住友生命保険が約4666億円で買収すると発表した米中堅生保のシメトラ・ファイナンシャルも買われた。
ダウ平均の構成銘柄では、米国での売り上げがほぼ全てを占める通信大手のベライゾン・コミュニケーションズが上昇した。米小売最大手のウォルマート・ストアーズやアメリカン・エキスプレス(アメックス)も買いが優勢だった。