【NQNニューヨーク=神能淳志】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落した。終値は前週末比91ドル66セント(0.5%)安の1万7598ドル20セントだった。原油価格が下落基調を強め、石油株が大きく下落した。米製造業の景況感を示す指標が悪化したことも投資家心理を冷やし、相場の重荷となった。
ニューヨーク原油先物相場は3日に一時1バレル/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E1E4E3E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX45ドル台前半まで下げ、約4カ月半ぶりの安値を付けた。前週末に発表した4~6月期の決算が大幅な減益だった石油大手のシェブロンやエクソンモービルには将来の業績への警戒から売りが加速した。ダウ平均は午後に下げ幅を193ドルまで広げる場面があった。
米サプライマネジメント協会(ISM)が午前に発表した7月の製造業景況感指数は52.7と前月から悪化した。市場予想(53.5)も下回り米景気の先行き不透明感が意識され、米株式市場では幅広い銘柄に対して売りが広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は続落し、前週末比12.899ポイント(0.3%)安の5115.382で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち5業種が下落した。「エネルギー」の下落率が最も大きかったほか「素材」や「IT(情報技術)」も下げた。一方「公益事業」や「生活必需品」などが上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約8億3000万株(速報値)、ナスダック市場は約17億6000万株(同)だった。
個別銘柄では食肉のタイソン・フーズが安い。取引開始前に発表した四半期決算/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE3EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXで1株利益などが市場予想に届かなかったほか、慎重な業績見通しを示したことが嫌気された。訴訟に関連した費用の見積もりを引き上げた投資銀行大手のゴールドマン・サックスも売りが優勢。短文投稿サービスのツイッター/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E7EAE3EBE2E2E0E6E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXは上場来安値を更新した。アップルやIBM、建機のキャタピラーなどの下げも目立った。
一方でゼネラル・モーターズ(GM)、フォードなど大手自動車株が高い。公表した7月の米新車販売台数がともに市場予想を上回ったことが好感された。イタリアの投資会社からの買収受け入れで合意した米再保険のパートナー・リーも買いが優勢だった。ダウ平均の採用銘柄では飲料のコカ・コーラや映画・娯楽のウォルト・ディズニー、保険のトラベラーズが上昇した。