【NQNニューヨーク=古江敦子】14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の9月物は前日比0.27ドル高の1バレル42.50ドルで終えた。朝方発表の7月の米鉱工業生産指数が市場予想を上回る伸びを示し、米景気回復に伴い原油需要が増えるとの見方が買いを誘った。
米政府がメキシコの石油企業との原油取引を許可する見通しと米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が伝えた。市場では「原則として禁止している米国産原油輸出が解禁に向かえば、需給の緩みの解消につながるとして先物に買いを促した」(プライス・フューチャーズ・グループのフィル・フリン氏)との声が聞かれた。
前日夜の時間外取引で9月物は一時41.35ドルと期近物としてほぼ6年5カ月ぶりの安値を更新した後とあって、割安とみた買いも入った。
ガソリンとヒーティングオイルは続落した。
一方、金先物相場は続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である12月物は前日比2.9ドル安の1トロイオンス1112.7ドルで終えた。相場が水準を切り上げて推移してたため、目先の利益を確定する目的の売りが続いた。
銀とプラチナも続落した。