東京都内のJR東日本の施設内で不審火が相次いでいる事件で、国分寺市のJR中央線の線路脇にある電柱を支えるワイヤのカバーが焦げているのが5日午後、見つかった。警視庁捜査1課によると、現場には溶けたプラスチック片と針金があった。他の不審火現場でもペットボトルと針金が見つかっており、同課は同一犯による犯行の可能性もあるとみて調べる。
同課によると、5日午後2時20分ごろ、国分寺市南町1の中央線下り線の線路脇で、除草作業をしていたJR東の関連会社社員から「ワイヤのカバーが焦げている」と通報があった。
カバーは先端が焦げ、溶けたプラスチック片が付着。約2~3メートルの針金がひっかかっており、真下の地面にもプラスチック片があった。焦げた時期は不明だが、時間がたっているとみられる。7月中旬の点検作業の際に異変はなかった。
都内のJR東の施設では8月中旬以降に不審火が6件発覚しており、今回で7件目。品川区の品川変電所と目黒区、北区の現場ではペットボトルの一部と針金があったことが確認されている。
同変電所では出火前後に不審な男が自転車で立ち去る様子が付近の防犯カメラに映っており、捜査1課が人物の特定を急いでいる。