東日本旅客鉄道(JR東日本)は東京都心部の主要駅で、インターネットに接続できる公衆無線LAN(構内情報通信網)「Wi―Fi(ワイファイ)」の無料サービスを拡大する。月内に山手線全29駅での導入を終えるほか、新たに中央線7駅でも利用を可能にする。2020年東京五輪に向け、外国人旅行客への対応を強化する。
JR東は現在、東京駅や新宿駅など山手線の主要12駅、羽田空港や成田空港のビル内などでサービスを実施している。山手線では有楽町駅、恵比寿駅など17駅を新たに対象に加える。
山手線の内側にある中央線でも四ツ谷駅、御茶ノ水駅などに導入する計画だ。
スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)などで情報を入手・発信したい訪日客を対象に、都心部でのサービス環境を整える。
ワイファイの無料サービスを巡っては、東京メトロや都営地下鉄も外国人客の利用が多い駅で導入するなど、鉄道各社でサービス向上策が広がっている。
JR東は福島駅や長野駅などでも同様のサービスを提供している。冨田哲郎社長は7日の記者会見で「地方も増やしており、今後も着実に設備を拡大していきたい」と話した。