札幌丸井三越(札幌市)は17日、札幌・大通地区にある丸井今井札幌本店(同)と三越札幌店(同)を大規模改装オープンした。丸井今井は婦人服、三越は食品を中心に道内初出店の30ブランドなどを導入。改装後の売上高で前年比1割増を目指す。JR札幌駅前の大丸札幌店(同)も高級ブランドの導入などで対抗。大通と駅前の集客競争が一段と激しくなる。
丸井今井では12ブランドが道内に初出店。三越ではドイツのバウムクーヘン店「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」など道内初出店が18ある。開店前には札幌丸井三越の竹内徹社長らがテープカットならぬバウムクーヘンカットに臨んだ。
同社は11月中旬と2016年3月にも中規模改装を予定。計10店程度、道内初ブランドを入れる。竹内社長は「ここに来なければ出合えない商品を数多くそろえ、大通地区に買い物客を呼び込みたい」と語った。
12日にはアインファーマシーズが丸井今井の大通別館跡地に複合商業ビル「ル・トロワ」を開業したばかり。札幌丸井三越はこうした周辺施設と共同販促などで協力し、一人勝ちが続く駅前の大丸などに対抗していく。