【ニューヨーク=小川義也】米グーグルや米ツイッター、米ワシントン・ポスト、米バズフィードなど世界のメディア・IT大手47社は7日、スマートフォン(スマホ)やタブレットで記事を読む際の表示速度を大幅に向上させるプロジェクトを立ち上げた。消費者がニュースに接する「入り口」として重要性が高まっているモバイル端末の課題である表示速度の遅さを解消することで、読者の拡大につなげる。
「アクセラレーテッド・モバイル・ページ(AMP)」と呼ぶプロジェクトは、コンピュータープログラムの設計図を公開し、誰でも利用できるオープンソースプロジェクトとして進める。日本からは朝日新聞など新聞3社が参加している。
プロジェクトを主導するグーグルによると、スマホでニュースを読む読者の約4割は、記事の読み込むのに6秒以上かかると、読むのをあきらめてしまうという。AMPは記事を瞬時に表示できる「AMP HTML」と呼ぶ独自のウェブ技術を開発。幅広いメディアに採用を働きかけていく。