政府は9日午前、全閣僚で構成する環太平洋経済連携協定(TPP)総合対策本部の初会合を開いた。安倍晋三首相は「国民の不安に寄り添い、国民の不安を払拭していく」と述べた。対策本部ではTPPの大筋合意を踏まえて具体的な議論を進め、年内をメドに総合対策を取りまとめる。
安倍首相は「TPPはオープンで活力あふれる経済をつくる、成長戦略の切り札だ」と強調。甘利明経済財政・再生相に「広範にわたるTPPの経済効果を総合的に分析して頂きたい」と指示した。農業に関しては「守る農業から攻めの農業に転換し、若い人が夢を持てるようにしていくよう、万全の対策を講じていく」と語った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕