■原子力規制委員会 東京電力福島第1原子力発電所の廃炉作業を監視する現行の体制を見直し、「放射性廃棄物管理検討会」(仮称)を新たに発足する。10月下旬にも体制を固め、廃炉を進める上で長期間の保管が必要な放射性廃棄物の取り扱いについて議論する。
事故が起きた福島第1原発では放射性物質が付着したがれきや、汚染水を貯蔵するタンク設置のために伐採した樹木など他の原発とは異なる放射性廃棄物が大量に出る。これらの廃棄物が適切に保管されているかや、容器の耐久性の管理や確認の方法などの検討が柱となる。
汚染水対策などを検討してきた現行の「監視・評価検討会」も継続するが、参加者を減らして少人数で集中的に議論する。規制委は2、3号機の建屋から海側につながる地下道(トレンチ)の高濃度汚染水の除去が7月末に完了したことなどを受けて、長期的な課題の議論にも着手する。