旧正月2日にあたる2月13日、日本に在住する華僑・華人はまだ春節のお祝いムードの中にいた。だが時計の針が23時7分を指した時、悪夢が再びよみがえった。 福島近海でマグニチュード7.3、震源の深さ55キロメートルの地震が発生したのだ。福島県では東日本大震災に続き、再び震度6強の揺れが観測された。新華社が伝えた。
(撮影・杜瀟逸) 「スマホを見ていたら、突然地震が起きました。立ち上がって外へ逃げたかったのですが、全く立っていられず、急いで床にしゃがみました」。福島県二本松市在住の遅耒さんは、地震発生時の状況を記者に語る際もまだ朦朧とした様子だった。「揺れが収まってもまだ足の震えが止まりませんでした。それから娘婿に手を引かれてゆっくりと外へ出ました」「東日本大震災の時の恐怖は、私の心に深刻な暗い影を落としました。今回の地震はまたその恐怖をよみがえらせた」。
(撮影・杜瀟逸) 今年55歳の遅耒さんは2008年に結婚で来日して以来、ずっと福島県で暮らしている。東日本大震災後、一家は地元自治体の提供した仮設住宅で7年間生活した。遅耒さんの家は築20数年だったことなどで、深刻な被害を受けた。遅耒さんの苦境を知った日本華僑華人婦女連合会が支援の手を差し伸べてくれた。 |
地震を思い起こした福島在住の華僑・華人、「まだ足が震えている」
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