菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で、島尻安伊子沖縄・北方相が自らの顔写真入りのカレンダーを沖縄県の選挙区内で配布したことについて「公職選挙法上の問題はないとの報告を受けている」と述べた。進退問題への発展は「全くありえない」と強調した。
野党側はこの問題について「国会でしっかりと問いただす必要がある」(民主党中堅)としており、閉会中審査の機会などを活用して追及する構えで、臨時国会の早期召集も求める。
島尻氏はカレンダー2千~3千枚を作成し、その枚数以下を配ったとしている。不特定多数の有権者に配布した場合、公選法(寄付の禁止)に抵触する可能性がある。
昨年10月には松島みどり法相(当時)が選挙区内でうちわを配布して公選法違反の疑いが指摘された問題の責任を取って辞任している。