文部科学省は21日までに、国立大2校と私立大7校が2016年度に医学部入学定員を計28人増やす計画を公表した。これとは別に、東日本大震災からの復興支援策として、東北薬科大(仙台市、16年度から東北医科薬科大)で定員100人の医学部新設が認められており、来年度の総定員は9262人になる見込み。
文科省は地域の医師不足解消のため、19年度まで医学部の一定の定員増を認める方針。私立大7校が申請した計18人分は、馳浩文科相が19日、大学設置・学校法人審議会に諮問した。国立大2校の計10人分についても意見を求める。
定員増は(1)都道府県が地域での勤務を義務付け、代わりに奨学金を出す「地域枠」の設置(2)複数の大学が連携して研究医の養成拠点形成を目指す――場合などに認められている。〔共同〕