【ニューヨーク=高橋里奈】国連は24日、発足から70年を迎える。国連本部のほか「東京スカイツリー」やニューヨークの「エンパイアステートビル」、エジプトのピラミッド、中国の万里の長城など60カ国・200カ所以上が国連のシンボルカラーの「国連ブルー」でライトアップされ、世界中で創設が祝われる。
第2次世界大戦の反省を踏まえ、国際平和を目的とする国連憲章が発効したのは1945年10月24日。当初51カ国だった加盟国は現在193カ国まで増えた。国連総会は24日、国連憲章に基づき、人権や平和のために各国が協力することを再確認する決議を全会一致で採択した。潘基文事務総長は「70年を経て人類のための誓いを新たにした」と述べた。
またオーストリアなどが主導する安全保障理事会の透明化を求める「ACT」グループは同日、戦争犯罪や大量虐殺を防ぐ安保理での行動を誓う宣言を発表。常任理事国の英仏を含む104カ国が支持を表明した。