ディスカウントストア大手のMrMaxは11日、中国・韓国で一般的なカードによる決済に全60店舗で対応すると発表した。中国の「銀聯カード」と韓国の「新韓カード」を読み取れる決済端末をレジに備え、12日から運用を始める。中国人や韓国人の来店が増えていることに対応。利便性を高めて需要取り込みを加速する。
九州を中心に関東・中国地方でも展開する全店舗で対応する。店舗ごとに2~5台のレジに決済端末を設置し、店員への研修も実施した。
同社は既に福岡、長崎、熊本、大分各県の店舗の一部にあたる9店舗で訪日客から免税手続きを受け付け、銀聯・新韓カードでの決済サービスも導入している。
これらの店舗では顧客が商品をすぐに開封したいなどの理由で免税手続きをとらずに、両カードで決済するケースも多いという。このため同社は免税対応のない51店舗でも両カードの利用への潜在需要は大きいとみて、全店対応に踏み切る。日本に住む中国人や韓国人の需要もあると見込む。
九州への外国人入国者は2014年に167万人と単年で過去最高を記録。今年7月は29万人と増勢が続く。中国人や韓国人が多いとみられ、商業施設などは受け入れ態勢の整備を急いでいる。