【NQNニューヨーク=内山佑輔】17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)でニューヨーク金先物相場は反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比15ドル安の1トロイオンス1068.6ドルで終えた。一時は1064.4ドルと中心限月として2010年2月10日以来、約5年9カ月ぶりの安値を付けた。
フランス・パリでの同時テロを受けて16日はリスクを避けようとする資金が金に向かったが、この日は米株式市場でダウ工業株30種平均が110ドル超上げた場面などで売りが膨らんだ。米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げ開始が根強く意識された面もあった。
銀とプラチナも反落した。
原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月物は前日比1.07ドル安の1バレル40.67ドルで取引を終えた。
サウジアラビアなど中東の産油国がシェア確保を狙い高水準の生産を続け、原油の供給過剰が続くとの見方を背景に売りが強まった。ドルがほかの主要通貨に対して強含み、ドル建てで取引される原油の割高感が意識されたのも重荷だった。ただ、40ドル割れが近づくと買い戻しが入った。
ガソリンは6日続落。ヒーティングオイルは反落した。