18日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。大引けは前日比2円54銭(0.10%)安の2604円25銭だった。東証1部の主力銘柄が上値の重い展開となるなか、新興向け企業市場で値動きの軽い中小型株を物色する動きが強まった。好材料の出た銘柄に個人投資家の短期の値幅取りを目的とした買いが入り、相場を支えた。もっとも、ジャスダック平均がこのところ上昇基調が続いていたため、利益確定売りも出て上値を抑えた。
午前も買いが優勢だった。前日の欧米株高や円安進行を背景に相場全体が堅調に推移し、投資家心理が改善。新興企業向け市場でも時価総額の大きな銘柄を中心に買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で621億円、売買高は9001万株。主力銘柄で構成するJASDAQ-TOP20は反落した。昭和真空やクルーズが上昇した。11時に自動運転用のナビゲーションシステムを共同開発すると発表したアイサンテクも大幅高となった。一方でFVCやタツモ、田中化研は下落した。
東証マザーズ指数は続伸。大引けは前日比14.51ポイント(1.84%)高の803.77だった。臨床試験の結果を巡りそーせいが一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。FFRIやミクシィも高い。半面、ブランジスタやジグソー、アップバンクが下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕