日本フードサービス協会(東京・港)が25日発表した10月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比5.0%増と4カ月連続で増加した。増加率は東日本大震災による落ち込みの反動があった2012年3月の13.1%以来の3年7カ月ぶりの大きさ。10月は好天候が続いたことに加え、前年に2度の台風で客足が遠のいた反動も伸び幅を押し上げた。土曜日も1日多く、ファミリーレストランなどの業種で客数が増え、客単価の上昇と合わせて売り上げ増に寄与した。
業態別では、ファミリーレストランの売上高が7.0%増と30カ月連続で前年実績を上回った。客数が4.6%増え、客単価も2.3%上昇した。洋風や和風を始めすべての業種がプラスになっており、高単価商品の支持に加え低価格商品の投入も奏功している。
ファストフードの売上高は3.8%増だった。異物混入問題などの影響が一巡し、売り上げは回復傾向にある。一方、パブ・居酒屋は1.9%減だった。居酒屋の店舗削減が続いているため。
全体では客数が1.5%の増加、客単価が3.4%の上昇だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕