大阪発祥の人形浄瑠璃文楽の魅力を紹介する「文楽の夕べ」(日本経済新聞社主催)が26日、大阪市北区の大阪市中央公会堂で開かれた。約950人の来場者がミニ公演や対談などを楽しんだ。
人間国宝で文楽太夫の竹本住大夫さんと宗教学者の山折哲雄さんが対談。山折さんは「文楽には心中ものが多いが、ルーツは万葉集に遡る」と指摘。住大夫さんは「嘘をまことしやかにするのが芸」と話した。
ミニ公演は「桂川連理柵(れんりのしがらみ) 道行朧(みちゆきおぼろ)の桂川」。人形遣いの桐竹勘十郎さんらが心中に向かう男女の心情を巧みに表現した。