北海道旅客鉄道(JR北海道)は9日、2016年3月開業の北海道新幹線の18年度までの収支予測を発表した。3年間で年平均48億円の赤字を見込む。記者会見した島田修社長は30年度に予定する札幌延伸までの収支について「新幹線単体の収支は改善できない」と述べ、中長期的に新幹線事業の赤字が続く見通しを示した。
同社は北海道新幹線の乗車率を26%程度と想定し、18年度まで平均で年111億円の収入に対し160億円の支出を想定している。島田社長は札幌延伸後について「マーケットが変わるので、新幹線単体の収支はかなり状況が変わるだろう」と黒字化へ向け好転する見通しを示した。