東京都渋谷区のアートギャラリー「ぎゃるりあじゅーる」で12日から知的障害者が描いた企業ロゴの展示会が開かれる。知的障害者の絵画展「Art of the Rough Diamonds(ダイヤの原石たち)」の一部。広く知られているロゴのアレンジを通じて、知的障害者の自由な発想や想像力を知ってもらう試みだ。
展示するのは日本航空や楽天、ゼブラ、花王といった企業のロゴを基にした作品。埼玉県に住む知的障害者の男性は日清食品を題材に選んだ。赤い半円に白抜きで「NISSIN」と書かれた本来のロゴをラーメンの器に見立て、麺をすくう箸と同社のキャラクター「ひよこちゃん」を描いている。
展示会を共催する社会福祉プロジェクト「キセキノメイシ」責任者の鬼頭秀彰さん(50)は「展示会を通じて知的障害がある作家の才能を広く知らせたい。アレンジしたロゴを実際に使用してもらえれば関心を持つ人が増えると思う」と話す。開催は18日まで。〔共同〕