中国には、「木瓜の礼に美しい玉石を贈る」という言葉がある。湖北省がこのほどモンゴルに寄贈した医療物資や衛生用品が内蒙古(内モンゴル)自治区のエレンホト市にある国境検問所を通過した。検問所は専用レーンを設置し、寄贈物資を積んだ車両の通過手続きを速やかに行い、物資が迅速にモンゴルの新型コロナウイルスとの闘いの第一線に届けられるよう手配した。人民日報が報じた。
14日早朝、湖北省がモンゴルに寄贈した3万人分のPCR検査キッドを積んだ湖北省ナンバーの冷蔵車が3日間かけて約2000キロ走り、エレンホト市に到着した。
2月27日、中国で新型コロナウイルス感染拡大が最も深刻な時期に、モンゴルのハルトマーギーン・バトトルガ大統領は、敢えて中国を訪問。3万匹の羊を寄贈すると表明し、隣国の温かい関心を表した。その後、内モンゴルで加工された羊3万匹が、新型コロナウイルスと勇敢に闘った湖北省に送り届けられた。その羊の肉には、モンゴルの人々の温かい思いと気遣いがしっかりとこもっていた。
新型コロナウイルス感染拡大が発生して以降、中国とモンゴルは手を携えてそれと闘い、大きな成果を収めてきた。今回、湖北省がモンゴルに寄贈した物資は、中国がモンゴルに寄贈する医療物資や衛生用品の一部。これまでに、中国政府のほか、多くの省、市、自治区、企業がモンゴルに支援を提供してきた。
3月27日には、484万5000元(1元は約15.8円)相当の中国製KN95マスク50万枚がモンゴルに届けられた。翌28日、中国政府がモンゴルに寄贈した第一陣の医療物資が首都ウランバートルに到着した。そして、同月31日、内モンゴル自治区政府がモンゴルに寄贈した第一陣の援助物資がウランバートルに送られ、同じ日に、中国銀行がモンゴル政府に医療物資を寄贈することを決めた。その後、5月13日にも、中国公安部(省)がモンゴル警察総局にマスクや防護服、防護メガネなどを寄贈した。 (編集KN)
「人民網日本語版」2020年12月16日