九州最大の自動車展示会「福岡モーターショー2015」では2日目の19日、福岡国際会議場(福岡市博多区)でシンポジウム「自動車産業フォーラム」(福岡県など主催)が開かれた。トヨタ自動車の内山田竹志会長による講演のほか、国内メーカーの開発責任者によるトークセッションがあった。
内山田会長は「水素社会の実現に向けて~トヨタの環境技術戦略~」と題して約1時間にわたり講演。輸送・移動手段の進化の歴史をひもときながら、環境負荷やエネルギー安全保障などの観点から水素エネルギーと燃料電池車の優位点を解説した。
福岡市が取り組んでいる下水汚泥から水素を製造する工程を視察したことに触れ「今後全国に広がっていく可能性がある」と評価。福岡県や市と「スクラムを組んで水素社会の実現に取り組んでいきたい」と意気込みを述べた。シンポジウムには約900人が参加。高校生の姿も目立った。